日時 | 2018年6月14日(木)24:00※日本時間 |
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試合会場 | ルジニキスタジアム |
試合結果 | 5-0 ロシア代表 勝利 |
2018FIFAワールドカップ ロシア大会の開幕戦は、開催国ロシアとサウジアラビアの対戦。
直近の親善試合では7試合勝ち無しと不安視されていたロシアだったが、結果は5-0の勝利。大差でサウジアラビアを下す、上々の幕開けとなった。
10 スモロフ |
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17 ゴロビン |
9 ジャゴエフ |
19 サメドフ |
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11 ゾブニン |
8 ガジンスキー |
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18 ジルコフ |
4 イグナシェビッチ |
3 クテポフ |
2 フェルナンデス |
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1 アキンフェエフ |
この試合のロシアのフォーメーションは、スモロフを1トップ、ジャゴエフをトップ下に置く4-2-3-1。親善試合でのロシアは3バックを主体に戦ってきたということだったが、この開幕戦では4バックのシステムで臨んできた。
10 アルサハラウィ |
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18 アルダウサリ |
8 アルシェハリ |
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7 アルファラジ |
17 アルジャッサム |
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14 オタイフ |
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13 アルシャハラニ |
5 オスマンハウサウィ |
3 オサマハウサウィ |
6 アルブライク |
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1 アルムアイフ |
一方のサウジアラビアは、1トップにアルサハラウィを置く4-1-2-3。
戦い方としては、足元でボールを繋ぎ、ドリブル、パスワークで相手を崩して行こうとするサッカーだったが、正直なところ機能不全だった。
試合は前半12分に、ロシアが自チームのCKの流れからカジンスキーがゴロビンのクロスをヘッドでゴールに運んで先制。更に前半43分にはゴロビンがサウジアラビアDFラインの裏のスペースに転がったイーブンボールにいち早く追いつき、スモロフに預けて、スモロフが逆サイドから上がってきたチェリシェフ(前半24分に怪我で下がったジャゴエフの代わりに入った)にパス、チェリシェフがキックフェイントでサウジアラビアのDFを2人倒して無力化し、GKのニアを抜いて2点目。
後半26分には、スモロフとの交代で入ったFWジュバがゴロビンのクロスに対して相手DFの前に入るフェイクから背後を取ってヘディングでゴールして3点目。後半ロスタイムには、ロングボールをジュバがチェリシェフに落として、チェリシェフが絶妙な左足アウトサイドシュートで4点目。そして最後には、ゴロビンがゴール前直接FKを、サウジアラビアの壁の外側を巻いてゴールに沈め、5点目。
ロシアの方は、上述の通り、前半24分にジャゴエフが太腿裏の怪我(恐らく肉離れ)で下がってしまい、代わりにチェリシェフが入って、それまで左SH入っていたゴロビンがトップ下に入り、チェリシェフがゴロビンのいた左SHに入る、という形になったのだが、交代投入のチェリシェフが2ゴール、トップ下に回ったゴロビンは1ゴール、2アシスト、1起点(1アシストはポジションが変わる前だが)、もう一人の交代投入選手のジュバは1ゴール1アシストと、チェルチェソフ監督の交代采配が大当たり、という試合になった。
特にチェリシェフの投入は、攻撃だけでなく、守備面も安定した、という点で大きかった。
ロシアの守備時は4-4-2のゾーンで守るやり方で、左SHはボールが中央、または逆サイドにある時は絞ってサウジアラビアのIH(インサイドハーフ)を見る、ボールが同サイドに来た時はサイドに出てサウジアラビアのSBを見る、という感じだったのだが、左SHがゴロビンだった時よりも、チェリシェフになってからの方がより安定していた。そこはチェリシェフ個人の守備が良かった、ということも有るし、チームとしてサウジアラビアの攻撃に慣れてきた、ということ、1点リードした、ということ、複数の要素があったと思うが、とにかくその交代あたりから、ロシアが盤石になった、という感じだった。
逆にサウジアラビアの方は、足元でボールを繋いで、ドリブル、パスワークで崩していく、というイメージを持っていたと思うのだが、足元のボール一辺倒になっているせいで、ボールを受ける→味方を探す→蓋をされる→後ろに戻す、という繰り返しになってしまっていた。もう少し、ロシアのゾーンの守備の裏に長いボールを入れてウィングを走らせるとか、揺さぶりが欲しかったなと。
また、致命的だったのは相手のロングボールに対する弱さで、競り負けてしまったり、タッチラインに出してしまって相手ボールにしてしまったり、セカンドを拾われてしまったり、というシーンが非常に多かった。前からプレスを掛けてロングボールを蹴らせても、結局そのボールをロシアが拾ってしまう、ということだと守備が成り立たない。ロシアがそう言うボールに強い、ということを差し引いても、ちょっと負け過ぎだったと思う。
日本が直近の対戦でサウジアラビアに敗れているということもあり、日本人としては、サウジがロシアに対してここまで通用しない、というのは正直複雑な気分だった。